SLIM・逆立ち着陸機
SLIM · the upside-down lander

2024年の日本の着陸機。エンジンが1つ外れて逆立ちになりましたが、目標から100m以内にピンポイント着陸しました。ボールのような小型ロボットSORA-Qが写真を撮りました。
3Dの月で見る →ひと目でわかる
- 場所
- 神酒の海の近く・SHIOLIクレーター
- 📅 着陸
- 2024-01-19
- 🚀 運用
- 日本 JAXA
- 🎯 精度
- 目標から約55m
- 座標
- 13.30°S 25.25°E
- 種類
- 着陸地点
SLIM(小型月着陸実証機)は、日本の宇宙機関JAXAが作った小さな日本の着陸機です。目指した場所から100メートル以内にピンポイントで着陸することが目標だったので、「月のスナイパー」というニックネームがありました。2024年1月19日、酒の海の近くの小さなクレーター「神酒(しおり)」の近くに着陸し、日本は月にやわらかく着陸した5番目の国になりました。
着陸は計画どおりにはいきませんでした。着陸のすぐ前に2つのメインエンジンのうち1つがこわれ、SLIMは鼻先で、ほとんどさかさまに立つかっこうになりました。それでも目標から約55メートルのところに着陸したので、正確さの目標は達成されました。SLIMが運んだボールの形の小さなロボット「SORA-Q」が、ひっくり返った着陸機の最初の写真をとりました。
ミッション
SLIMは2023年9月6日、種子島からH-IIAロケットで、X線の宇宙望遠鏡といっしょに打ち上げられました。ほとんどの着陸機は、何キロメートルもある広くて安全な場所をねらいます。SLIMはかわりに、カメラで下の地面を地図とくらべて、正確な点に向かって自分で進みました。技術者たちは、このようなピンポイントの着陸で、未来のミッションが、科学者がいちばん調べたい岩やクレーターのすぐそばにおりられるようになることを期待しています。
さかさまの着陸機
月面から約50メートルのところで、SLIMはエンジンを1つ失いました。ソフトウェアは制御を続けましたが、横に動いて大きくかたむいていたので、鼻先で落ち着きました。すると太陽光パネルは朝の太陽と反対の西を向いてしまい、チームはバッテリーを節約するためにスイッチを切りました。約9日後、日の光がパネルにとどいて、SLIMは目をさましました。こおりつく月の夜にたえるようには作られていませんでしたが、いくつもの夜のあとに目をさまし、2024年に静かになりました。
小さなロボットカメラマン
着陸のすぐ前、SLIMは2台の小さな探査機を落としました。LEV-1は地面をぴょんぴょんとびはねて、データを地球へ直接送りました。SORA-QともよばれるLEV-2は野球のボールくらいの大きさで、重さは約250グラムです。JAXAが、おもちゃの会社タカラトミー、ソニー、同志社大学といっしょに作りました。2つに開いて2つの車輪の形になって転がり、鼻先で立つSLIMを撮影しました。
おもしろ豆知識
- SLIMは正確な場所をねらったので、「月のスナイパー」というニックネームがありました。
- エンジンを1つ失っても、目標から約55メートルのところに着陸しました。
- SLIMを撮影したロボットSORA-Qは、おもちゃの会社の助けで作られました。
- SLIMは月の夜にたえるようには作られていませんでしたが、いくつもの夜のあとに目をさましました。
3Dの月では
3Dの月では、エンジンのトラブルのあと鼻先で立っている神酒クレーターの近くのSLIMと、その近くの小さなボールのロボットSORA-Qを見ることができます。
月のほかの場所
参考資料
- ウィキペディアでもっと読む
- Smart Lander for Investigating Moon — Wikipedia
- Japan's SLIM spacecraft sticks Moon landing upside down — TechCrunch
更新: 2026-10-19





