コブハクチョウ
Mute swan

コブハクチョウ(学名キグヌス・オロル)は、全身が白い大きなハクチョウで、くちばしはオレンジ色で黒くふちどられています。くちばしの上には「こぶ」があり、オスのほうが大きいのです。ヨーロッパの多くとアジアの一部にもともとすんでいて、アフリカの北のはしには冬にまれにやって来ます。北アメリカに持ちこまれ、今ではもとの生息地の外でいちばん大きな集団が北アメリカにいます。オーストラリア・ニュージーランド地域やアフリカ南部にも持ちこまれました。
3D地球儀で見る →ひと目でわかる
- 分類
- 鳥類
- 食べ物
- 草食
- 体重
- 約10 kg
- 体長
- 約1.5 m
- 最高速度
- 約88 km/h
- 寿命
- 最長 約40年
- 保全状況
- 低懸念 (IUCN LC)
- すむ環境
- 湿地, 川・湖
すぐわかる答え
コブハクチョウはどこにすんでいますか?
湿地・川・湖にすんでいます。
コブハクチョウはどのくらいの大きさですか?
大きくなると1.5 m、10 kgほどになります。
コブハクチョウは何を食べますか?
食べ物:草食。
コブハクチョウはどのくらい速いですか?
最高で約88 km/hの速さが出せます。
コブハクチョウはどのくらい生きますか?
最長で約40年生きます。
コブハクチョウは絶滅の危機にありますか?
IUCNレッドリストでは「低懸念」(LC)です。
オレンジ色のくちばしと黒いこぶが目立つ白いハクチョウです。英国では古くから王室が保護してきた鳥で、体重10kgを超える個体もいます。
長さは約140〜160cm、つばさを広げると200〜240cmで、平均ではナキハクチョウに次いで2番目に大きな水鳥です。英語の名前「ミュート(だまった)」は、ほかのハクチョウよりさわがしくないという意味にすぎません。うなり声やしゃがれた口笛のような声、鼻を鳴らす音を出し、おこるとシューッと音を立てます。今生きている飛ぶ鳥の中で、もっとも重いもののひとつです。
大きく、重く、速い
イギリスの研究によると、「コブ」と呼ばれるオスは平均約10.6〜11.9kg、「ペン」と呼ばれるメスは約8.5〜9.7kgです。ポーランドのとても大きなオスは23kg近くあり、飛ぶ鳥としてたしかめられた中でいちばん重い記録ですが、本当に飛べたのかと疑問をもつ人もいます。
飛ぶと最高時速88.5kmにもなり、飛び立つときは、上がる力を得るために水の上を時速約48kmで走ります。足はこい灰色で、羽、とくに頭と首は、水の中の鉄やタンニンでオレンジがかった茶色に染まっていることがよくあります。
家族のくらし
コブハクチョウは、島の浅い水の中や湖のふちに、水辺の植物を積み上げた大きな山の巣をつくります。一夫一婦で、同じ巣をよく使い直します。卵はふつう5〜8個で、メスが約36日あたため、ひなは5月から7月のあいだにかえります。
つかれたひなは親の背中に乗ることができ、大雨のときは親のつばさの下で雨やどりをします。ひなは灰色っぽく、最初の1年はくすんだ灰黒色のくちばしをしています。親ははげしく巣を守り、まずシューッとおどかし、それからつばさの骨のとげで打ちかかります。
意外な親せき
コブハクチョウはハクチョウ属のなかまですが、いちばん近い親せきは北のほかのハクチョウではなく、オーストラリアのコクチョウと、南アメリカのクロエリハクチョウです。ドイツの博物学者ヨハン・フリードリッヒ・グメリンが1789年に名前をつけ、「キグヌス」も「オロル」もラテン語で「ハクチョウ」という意味です。
イギリスのイースト・アングリアの泥炭層からは約6,000年前の骨が見つかっていて、とても長いあいだヨーロッパ中にすんできました。「ポーランド白鳥」という色の型は、足がピンクっぽく、ひなはくすんだ白色で、人に飼われた歴史のある集団にだけあらわれます。
おもしろ豆知識
- 毎年7月、テムズ川のハクチョウは「スワン・アッピング」という王室の行事で数えられます。
- 大きなオスは10kgをこえることがあり、記録では23kg近いオスもいました。
- いちばん近い親せきは、コクチョウとクロエリハクチョウです。
- 最高時速88.5kmで飛べます。
- イギリス南部のアボッツベリー・スワナリーでは、100組以上のつがいが巣をつくるコロニーがあります。
地球儀では
模型では、オレンジ色のくちばしと黒いこぶのある、白いコブハクチョウが見られます。
クイズタイム
コブハクチョウとワシミミズク、重いのはどっち?
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答え:コブハクチョウ(10 kg 対 2.5 kg) ワシミミズク →
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参考資料
更新: 2026-10-14





