My Earth Toy(マイ・アース・トイ)

大西洋中央海嶺のブラックスモーカー(TAG)

Mid-Atlantic Ridge black smokers (TAG)

大西洋中央海嶺のブラックスモーカー(TAG)
写真: Wünderbrot, CC BY-SA 4.0 · 出典

大西洋中央海嶺の水深約3,600 mにあるTAG熱水域。大きな硫化物の丘の上の煙突「ブラックスモーカー」から、350 °Cを超える熱水が金属硫化物を含んで黒い煙のように噴き出し、白いエビの群れが暮らす。

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ひと目でわかる

種類
深海

TAG熱水地帯は、大西洋の真ん中を走る海の底の山脈、大西洋中央海嶺の北緯約26度にあります。深さ約3,600メートルにあり、海底が引きはなされて新しい地殻ができる場所です。いちばんの特ちょうは、はば約250メートル、高さ40メートルの鉱物がたまったマウンド(小山)です。

上にある「ブラックスモーカー」とよばれるえんとつは、金属の硫化物の小さなつぶで黒くにごった、約365℃にもなる液体をふき出しています。大西洋で、科学者が潜水艇から直接ブラックスモーカーを観察できた最初の場所のひとつでした。熱水噴出孔とは、地球の熱であたためられた水が出てくる海底のわれ目です。地球儀では、深い大西洋の海底のなぞの場所としてしるされています。

ブラックスモーカーはどうして黒いの?

海水が海底のわれ目にしみこみ、下の熱い岩であたためられて、金属や硫黄を取りこみます。このとても熱い液体がこおりそうにつめたい海にふき出すと、鉱物がとつぜん小さな黒いつぶになり、ふき出しがけむりのように見えるのです。

TAGのマウンドの真ん中あたりでは噴出孔がいちばん熱く、ふちに向かうにつれて冷えて、ホワイトスモーカーや、ゆるやかにしみ出す流れになります。

えんとつはどうやって大きくなるの?

噴出孔の水は60℃から464℃にもなり、まわりの深海の水は約2℃です。それでも、その深さでは圧力がとても高いので、水はふっとうしません。

えんとつは、硬石膏(こうせっこう)という鉱物がたまることから始まります。そのあと、銅、鉄、亜鉛の硫化物がすき間をうめていくので、えんとつはすき間が少なくなります。1日に約30センチメートル育った記録もあり、60メートルに達するえんとつもあります。

科学者たちはここで何をしてきたの?

TAGは「大西洋横断ジオトラバース」という研究計画の略です。1994年、国際深海掘削計画の第158次航海の掘削船が、TAGのマウンドをほりました。堆積物におおわれていない海嶺の、活動中の海底温泉のしくみをほったのは、これが初めてでした。

のちのもぐりでは、昔の噴出孔の活動で残った、活動していない大きなマウンドも近くで見つかりました。深海の噴出孔の今の研究は1970年代に始まり、1977年にガラパゴス諸島の近くで、科学者たちが初めて噴出孔とそこにすむ豊かな動物の群れを見ました。

おもしろ豆知識

  • ブラックスモーカーは、350 °Cより熱い、ミネラルたっぷりの水をふき出します。冷たい海の中で金属のつぶができるため、水が黒くなります。
  • 活動中のマウンドは、サッカー場2面半くらいの広さです。
  • 1994年のここでの掘削は、活動中で堆積物のない海嶺の噴出孔のしくみを初めてほったものでした。
  • このような噴出孔は、真っ暗やみでくらすエビなどの動物をやしなっています。
  • 1日に約30センチメートル育った記録のある噴出孔のえんとつもあります。

地球儀では

このモデルは、深い海底の、ブラックスモーカーのえんとつがあるマウンドと、その近くにむらがるエビを表しています。

地球儀で近くにあるもの

参考資料

更新: 2026-10-14