アメリカオオアカイカ
Humboldt squid

アメリカオオアカイカ(学名ドシディクス・ギガス)は、「ジャンボイカ」や「赤い悪魔」ともよばれる、太平洋東部の大きな肉食のイカです。ふつう外とう膜の長さは約1.5メートルになり、約50キログラムまで育つものもいて、その科でいちばん大きく、もっとも大きなイカのひとつです。
3D地球儀で見る →ひと目でわかる
- 分類
- 軟体動物
- 食べ物
- 肉食
- 寿命
- 最長 約2年
- 保全状況
- 情報不足 (IUCN DD)
- すむ環境
- 外洋, 深海
すぐわかる答え
アメリカオオアカイカはどこにすんでいますか?
太平洋の外洋・深海にすんでいます。
アメリカオオアカイカは何を食べますか?
食べ物:肉食。
アメリカオオアカイカはどのくらい生きますか?
最長で約2年生きます。
アメリカオオアカイカは絶滅の危機にありますか?
IUCNレッドリストでは「情報不足」(DD)です。
体長約1.5mに達する赤いイカで、数百匹の群れで狩りをする。皮膚の色素胞で赤と白を素早く点滅させ、仲間と合図し合うと考えられている。
ティエラ・デル・フエゴからカリフォルニアまでの、深さ200〜700メートルでいちばんよく見られ、ここ数十年でオレゴン、ワシントン、ブリティッシュコロンビア、アラスカへと北に広がってきています。寿命は約1〜2年しかありません。世界の漁業でいちばん大切なイカで、とれる量のほとんどはチリ、ペルー、メキシコで水あげされます。
赤と白にピカピカ
「色素胞」というとくべつな皮ふの細胞で、このイカはいなずまのような速さで色を変えられます。ほかのイカが近くにいると、体全体が1秒に2〜4回、赤と白にピカピカ光りますが、何を伝えているのかはまだわかっていません。もうひとつのゆっくりしたモードでは、赤と白の波が体にそって流れ、これは水の中をゆれる日の光をまねたかくれみのかもしれません。
バハ・カリフォルニアの漁師たちは、つかまえるとピカピカ光るので、このイカを「ディアブロ・ロホ(赤い悪魔)」とよびます。
暗やみのハンター
アメリカオオアカイカは、1,200ぴきほどにもなる群れで移動し、時速24キロメートルまでで泳げます。夕方から夜明けまで水面のほうへ上がり、昼はまたしずみます。小さな魚、とくにハダカイワシのほか、甲殻類、カイアシ類、ほかの頭足類を食べます。
のびちぢみする2本の触腕をのばしてえものをつかみ、それぞれに歯の輪がついた吸ばんでおさえます。そしてえものを、かみそりのようにするどいくちばしへ引きよせます。人に対してこうげき的だといううわさがありますが、それはえさを食べるときだけなのかもしれません。
変わっていくすみか
アメリカオオアカイカは、1782年にチリの神父フアン・イグナシオ・モリーナによって初めて科学に報告され、ドシディクス属は1857年に作られました。おもにチリとペルーの沖にすんでいます。
あたたかいエルニーニョの年には、北へ追いやられるようです。1997〜1998年のエルニーニョのあと、初めてモントレー湾にあらわれ、2002年からは一年じゅう見られています。カリフォルニア湾の漁業は、水があたたかくなった2015年にだめになり、今ももどっていません。
おもしろ豆知識
- 「赤い悪魔」というあだ名があり、皮ふの色を変えて赤と白にぱっと光らせることができます。
- 体全体を、1秒に2〜4回、赤と白にピカピカさせることができます。
- 2004年の終わりに、ワシントン州の海岸に1,000〜1,500ぴきのイカが打ち上げられました。
- 2本の触腕は、歯の輪のある吸ばんでおおわれています。
- チリでは「ヒビア」、ペルーでは「ポタ」とよばれます。
地球儀では
ペルーとチリの沖のフンボルト海流でさがしてみましょう。カードには、かりをするときにピカピカ光る赤いイカがえがかれています。
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参考資料
更新: 2026-10-14





