My Earth Toy(マイ・アース・トイ)

アメリカオオアカイカ

Humboldt squid

アメリカオオアカイカ
写真: Image courtesy of NOAA/MBARI 2006, Public domain · 出典

アメリカオオアカイカ(学名ドシディクス・ギガス)は、「ジャンボイカ」や「赤い悪魔」ともよばれる、太平洋東部の大きな肉食のイカです。ふつう外とう膜の長さは約1.5メートルになり、約50キログラムまで育つものもいて、その科でいちばん大きく、もっとも大きなイカのひとつです。

3D地球儀で見る →

ひと目でわかる

分類
軟体動物
食べ物
肉食
寿命
最長 約2年
保全状況
情報不足 (IUCN DD)
すむ環境
外洋, 深海

すぐわかる答え

アメリカオオアカイカはどこにすんでいますか?

太平洋の外洋・深海にすんでいます。

アメリカオオアカイカは何を食べますか?

食べ物:肉食。

アメリカオオアカイカはどのくらい生きますか?

最長で約2年生きます。

アメリカオオアカイカは絶滅の危機にありますか?

IUCNレッドリストでは「情報不足」(DD)です。

体長約1.5mに達する赤いイカで、数百匹の群れで狩りをする。皮膚の色素胞で赤と白を素早く点滅させ、仲間と合図し合うと考えられている。

ティエラ・デル・フエゴからカリフォルニアまでの、深さ200〜700メートルでいちばんよく見られ、ここ数十年でオレゴン、ワシントン、ブリティッシュコロンビア、アラスカへと北に広がってきています。寿命は約1〜2年しかありません。世界の漁業でいちばん大切なイカで、とれる量のほとんどはチリ、ペルー、メキシコで水あげされます。

赤と白にピカピカ

「色素胞」というとくべつな皮ふの細胞で、このイカはいなずまのような速さで色を変えられます。ほかのイカが近くにいると、体全体が1秒に2〜4回、赤と白にピカピカ光りますが、何を伝えているのかはまだわかっていません。もうひとつのゆっくりしたモードでは、赤と白の波が体にそって流れ、これは水の中をゆれる日の光をまねたかくれみのかもしれません。

バハ・カリフォルニアの漁師たちは、つかまえるとピカピカ光るので、このイカを「ディアブロ・ロホ(赤い悪魔)」とよびます。

暗やみのハンター

アメリカオオアカイカは、1,200ぴきほどにもなる群れで移動し、時速24キロメートルまでで泳げます。夕方から夜明けまで水面のほうへ上がり、昼はまたしずみます。小さな魚、とくにハダカイワシのほか、甲殻類、カイアシ類、ほかの頭足類を食べます。

のびちぢみする2本の触腕をのばしてえものをつかみ、それぞれに歯の輪がついた吸ばんでおさえます。そしてえものを、かみそりのようにするどいくちばしへ引きよせます。人に対してこうげき的だといううわさがありますが、それはえさを食べるときだけなのかもしれません。

変わっていくすみか

アメリカオオアカイカは、1782年にチリの神父フアン・イグナシオ・モリーナによって初めて科学に報告され、ドシディクス属は1857年に作られました。おもにチリとペルーの沖にすんでいます。

あたたかいエルニーニョの年には、北へ追いやられるようです。1997〜1998年のエルニーニョのあと、初めてモントレー湾にあらわれ、2002年からは一年じゅう見られています。カリフォルニア湾の漁業は、水があたたかくなった2015年にだめになり、今ももどっていません。

おもしろ豆知識

  • 「赤い悪魔」というあだ名があり、皮ふの色を変えて赤と白にぱっと光らせることができます。
  • 体全体を、1秒に2〜4回、赤と白にピカピカさせることができます。
  • 2004年の終わりに、ワシントン州の海岸に1,000〜1,500ぴきのイカが打ち上げられました。
  • 2本の触腕は、歯の輪のある吸ばんでおおわれています。
  • チリでは「ヒビア」、ペルーでは「ポタ」とよばれます。

地球儀では

ペルーとチリの沖のフンボルト海流でさがしてみましょう。カードには、かりをするときにピカピカ光る赤いイカがえがかれています。

似ている仲間

参考資料

更新: 2026-10-14