コウモリダコ
Vampire squid

名前と違い、吸血鬼でもイカでもなく、イカとタコの遠い親戚で、水深600〜1,200mの酸素の少ない深海にすみます。全長は30cmほどで、危険を感じるとマントのように腕を裏返して体を包み、光る粘液を出して逃げます。
3D地球儀で見る →ひと目でわかる
- 分類
- 軟体動物
- すむ環境
- 深海
すぐわかる答え
コウモリダコはどこにすんでいますか?
太平洋・大西洋・インド洋の深海にすんでいます。
コウモリダコ(学名ヴァンピロテウティス・インフェルナリス)は、世界じゅうの温帯と熱帯の海にすむ、小さな深海の動物です。学名は「地獄の吸血イカ」という意味ですが、吸血鬼でもなければ、本当のイカでもありません。いちばん近い親せきはタコで、コウモリダコ目で生き残っているただ1種類の動物です。
水面からずっと下の、深さ約600〜1,200メートルの暗くて酸素の少ない水の中にすみ、光る発光器を持っています。科学者たちは1898年から1899年のドイツのバルディビア探検で初めてつかまえ、1903年にタコとして記載されました。とても深いところにすむので、人が生きた姿を見ることはめったになく、わかっていることの多くは、わずかな標本や深海カメラから来ています。
何を食べるの?
こわい名前ですが、コウモリダコは血を飲みません。上の水から落ちてくる、ただよう死がいのかけら、よく「マリンスノー」とよばれるものを食べます。2本の長い糸のような「フィラメント」が、そのつぶを集めるのに役立ちます。
体は酸素をとてもむだなく使うので、ほかの動物がほとんどすめない場所でくらせます。耳のような1対のひれと、あざやかな青い目もあり、腕にそってやわらかいとげがならんでいます。
どうやって敵からにげるの?
おそわれそうになると、まくのついた腕をマントのように体の上にひっくり返し、やわらかいとげの列を見せます。暗い中では見えにくい黒いすみをふき出すかわりに、光るねばねばした液を出すことができます。
体は光を出す器官でおおわれていて、ピカッと光らせると、敵を少しのあいだまどわせるのかもしれません。暗い中をゆっくりただようので、速さよりもエネルギーを節約することのほうが大切なのです。
おもしろ豆知識
- ほかの頭足類とちがって狩りをせず、「マリンスノー」という、ただよう死んだ生き物のかけらを食べます。
- 学名は「地獄の吸血イカ」という意味ですが、血ではなく、ただよう死がいのかけらを食べます。
- その目で今生きているただ1種類の動物なので、生きた化石の親せきのような存在です。
- 黒いすみのかわりに、光るねばねばした液をふき出します。
地球儀では
このモデルは、まくのついた腕と小さなひれを持つ、深海のコウモリダコを表しています。
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参考資料
更新: 2026-10-14





