ミナミハナイカ
Flamboyant cuttlefish

全長8cmほどの小さなコウイカで、泳ぐより腕で海底を歩いて移動します。体の色が紫や黄、白に点滅するように変わります。肉に毒があることが知られる数少ない頭足類で、寿命は約1年です。
3D地球儀で見る →ひと目でわかる
- 分類
- 軟体動物
- 食べ物
- 肉食
- すむ環境
- サンゴ礁, 海岸
すぐわかる答え
ミナミハナイカはどこにすんでいますか?
インド洋・太平洋のサンゴ礁・海岸にすんでいます。
ミナミハナイカは何を食べますか?
食べ物:肉食。
ミナミハナイカ(学名アスカロセピオン・プフェフェリ)は、インド洋・太平洋の熱帯の海にすむ小さなコウイカです。オーストラリア北部、ニューギニア南部、フィリピン、インドネシア、マレーシアのたくさんの島の沖にすんでいます。ほとんどの資料では外とう膜の長さ約8センチメートルまで育つとされていますが、6センチメートルとする資料もいくつかあります。
体ははばの広いだ円形で、腕は広く刃のような形です。落ち着いているときはこい茶色ですが、じゃまをされると、黒、茶、白に黄色のもようをピカピカさせ、腕の先はあざやかな赤になることがあります。泳ぐかわりに、下の腕で砂やどろの上をよく歩くので、ダイバーに大人気です。2023年に、メタセピア属からアスカロセピオン属にうつされました。
歩いて、光る
ほとんどのコウイカは泳ぎますが、このコウイカは歩きます。体の中の軽い貝がらである「甲(こう)」が小さいので、短いあいだしかういていられません。深さ約3〜86メートルの砂やどろの上にすみ、昼間に魚や甲殻類をかります。
ぶらぶら歩きながら、腕の広いひらひらを一定のリズムでゆらします。科学者たちは、このショーは自分の肉に毒があると敵に警告しているのだと考えています。
本当に毒があるの?
ある毒の研究報告で筋肉に強い毒があることがわかり、ひとりの研究者はその毒をヒョウモンダコと同じ毒と結びつけました。のちのほかの研究者たちの検査では、その毒はごくわずかしか見つからず、背骨のある動物に害をあたえるほどではありませんでした。だから警告の色は本物ですが、正確な化学のしくみは、まだ調べられているところです。
このため、漁船はこのコウイカに興味をしめしません。
卵と赤ちゃん
子作りは向かい合って行われます。メスは卵を1つずつ産み、サンゴや岩や木のすき間におしこみます。あるときは、半分にわったココナッツのからの真ん中の穴からおしこまれた十数個の卵が、魚がとどかないそのからの下で見つかりました。
産んだばかりの卵は白く、少しずつすき通っていくので、中の赤ちゃんが見えるようになります。生まれたばかりの赤ちゃんは、もうおとなと同じ色のもようを作ることができ、親からの世話は受けません。すむ場所について:最初に採集された1ぴきは、1874年にアラフラ海でとれたものでした。
おもしろ豆知識
- あまり泳がず、体の色を波のように光らせながら、海の底を「歩き」ます。
- 最初の標本は、チャレンジャー号の探検中の1874年10月9日に採集されました。
- 肉に毒があると考えられている、とても数少ない頭足類のひとつです。
- 卵がココナッツのからの中にかくされているのが見つかったことがあります。
- ほとんどのコウイカにある外側の円すいが甲にないので、砂の上を歩くことができます。
地球儀では
このコウイカは、インド洋・太平洋の海底をはっています。はばの広い体とあざやかな色をさがしてみましょう。
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参考資料
更新: 2026-10-14





