ニホンザル
Japanese macaque

ニホンザル(学名マカカ・フスカタ)は「スノーモンキー」ともよばれ、日本だけにすむサルです。人間以外の霊長類で、これより北や寒い気候にすむものはいません。毛は茶色っぽい灰色で、顔はピンクがかった赤色、しっぽは短く切りかぶのようです。日本にもともとすむサルはこれだけなので、日本の人がただ「サル」というときは、たいていこのサルのことです。
3D地球儀で見る →ひと目でわかる
- 分類
- 哺乳類
- 食べ物
- 雑食
- 体重
- 約10 kg
- 体長
- 約0.6 m
- 寿命
- 最長 約32年
- 保全状況
- 低懸念 (IUCN LC)
- すむ環境
- 森林, 山地
すぐわかる答え
ニホンザルはどこにすんでいますか?
森林・山地にすんでいます。
ニホンザルはどのくらいの大きさですか?
大きくなると0.6 m、10 kgほどになります。
ニホンザルは何を食べますか?
食べ物:雑食。
ニホンザルはどのくらい生きますか?
最長で約32年生きます。
ニホンザルは絶滅の危機にありますか?
IUCNレッドリストでは「低懸念」(LC)です。
ニホンザルは世界で最も北に暮らすサルで、雪深い地域にもすみます。寒い冬に温泉につかって暖まる群れもいて、顔やおしりは赤い色をしています。
日本の4つのおもな島のうち、本州、四国、九州の3つにすんでいて、北は下北半島から南は屋久島までいます。体重はオスが約11.3キログラム、メスが約8.4キログラムで、寒い地域のサルのほうが重くなる傾向があります。気温が下がると毛が厚くなり、マイナス20℃にもたえられます。この種は「低懸念」とされています。
群れとリーダー
ニホンザルは、母系の群れでくらしています。メスは生まれた群れに一生とどまり、オスは大人になる前に群れを出ていきます。ひとつの群れには、親せきのメスたちの家族がいくつもいることが多く、若いメスの順位はお母さんの順位で決まります。オスにはオスの順位があって、アルファオス(第1位のオス)が1頭いて、オスの順位は群れに長くいるほど上がる傾向があります。
2021年、日本の高崎山自然動物園で、ヤケイという名前のメスが677頭の群れのリーダーになりました。9歳のヤケイは、強いオスたちをたおし、自分のお母さんもおしのけました。これは、記録の残る70年間で、この群れで初めてのメスのリーダーでした。
食べ物と冬
ニホンザルは雑食です。213種以上の植物のほか、虫、木の皮、土、花、キノコも食べます。屋久島では、夏はおもに果物、冬は草を食べます。もっと北では、食べ物が少なくなる冬にそなえて、果物や木の実を食べてしぼうをたくわえます。
ふつうは木の上でねむり、寒いときはみんなでくっつき合ってあたたまります。地獄谷野猿公苑では、冬になるとサルたちが温泉に入ってあたたまります。この習慣は、農作物の被害をへらすためにサルをそこに集めようとした1960年代に始まりました。泳ぐのも得意で、0.5キロメートル以上泳いだこともあります。
赤ちゃんと毛づくろい
お母さんはふつう、群れからはなれた地面で赤ちゃんを産みます。生まれたばかりの赤ちゃんの毛はこい茶色です。お母さんは最初の4週間は赤ちゃんをおなかにかかえ、そのあとはせなかにも乗せて運びます。赤ちゃんは5〜6週間でかたい食べ物を口にし、7週間で自分で食べ物をさがし、約18か月でお乳を完全に卒業します。
毛づくろいは、体を清潔にたもち、なかよしでいるためのものです。親せきのメスどうしがいちばんよく毛づくろいをし、お母さんは毛づくろいのやり方を子どもに伝えます。たぶん文化としての習慣なのでしょう。メスは最大32歳まで生きることがあり、マカクとしては長生きです。
おもしろ豆知識
- 冬に温泉に入って体を温める群れもいます。
- いちばん北にすむサルで、人間以外の霊長類でこれより寒い気候にすむものはいません。
- ヤケイという名前のメスが2021年に677頭の群れのリーダーになり、70年間の記録で初めてのメスのリーダーになりました。
- ニホンザルが0.5キロメートル以上泳いだのが見られています。
- 1972年に約150頭のニホンザルが京都からアメリカのテキサス州へうつり、1995年までに群れは500〜600頭に増えました。
地球儀では
日本の青森県、下北半島でさがしてみましょう。カードには、赤い顔と温泉に入る習慣がのっています。
クイズタイム
ニホンザルとタヌキ、重いのはどっち?
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答え:ニホンザル(10 kg 対 6 kg) タヌキ →
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参考資料
更新: 2026-10-14





