My Earth Toy(マイ・アース・トイ)

アメリカムラサキウニ

Purple sea urchin

アメリカムラサキウニ
写真: Taollan82, CC BY 3.0 · 出典

とげだらけの丸い海の生き物で、とげの間から細い管足を出してゆっくり動きます。口の中には「アリストテレスの提灯」と呼ばれる5本の歯の仕組みがあり、岩の海藻をかじり取ります。

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ひと目でわかる

分類
ヒトデ・ウニ
食べ物
草食
すむ環境
海岸

すぐわかる答え

アメリカムラサキウニはどこにすんでいますか?

太平洋の海岸にすんでいます。

アメリカムラサキウニは何を食べますか?

食べ物:草食。

アメリカムラサキウニ(パープル・シー・アーチン、学名ストロンギロケントロトゥス・プルプラトゥス)は、メキシコのエンセナダからカナダのブリティッシュコロンビアまで、太平洋の東のふちにすむ、丸いとげとげの海の動物です。こいむらさき色で、ふつうさしわたし約10センチメートルになり、潮だまりのある海岸の下のほうや、岸の近くの浅い海にすんでいます。かたい殻は「テスト(殻)」とよばれます。

ウニは、ヒトデやナマコをふくむ棘皮動物の仲間です。アメリカムラサキウニは70年も生きることがあります。科学者たちは研究のための「モデル生物」として使っていて、2006年、アメリカムラサキウニは遺伝子(ゲノム)が全部読みとられた最初の棘皮動物になりました。

科学のスター

2006年、70以上の研究機関のチームがゲノムを読みとり、説明をつけ終えました。遺伝子は約23,500あります。いちばんきびしい数え方でも、アメリカムラサキウニと人間は7,700の遺伝子を共有しています。ウニは、背骨のある動物などをふくむ「脊索動物」に、今生きているものでいちばん近い親せきなので、研究者たちは体がどう育つか、免疫のしくみがどうはたらくかを調べるのに使っています。

頭のない動物なのに、遺伝子の多くはまわりの環境を感じとるのに役立っていて、おどろきです。ストレスを感じるとはたらいて、有害な化学物質を取りのぞく化学的な守りのしくみも持っています。

ケルプの森でのくらし

アメリカムラサキウニは、ラッコやアワビとならんで、ケルプ(大きな海藻)の森の生き物の中で目立つ一員です。水の中で子どもを作り、メスはオレンジ色のたまごを、オスは白い精子を、おもに1月から3月に出し、約2歳で大人になります。

ウニがあるあたりのケルプを全部食べてしまうと、「ウニ焼け(ウニ・バレン)」が残ります。2013年からカリフォルニアとオレゴンの沖では、大変なことが起きています。ウニを食べるヒマワリヒトデが「ヒトデ消耗病」でほとんどいなくなり、ラッコもへって、ウニが大発生し、ブルケルプの広い範囲を食べつくしてしまったのです。

人とウニ

カリフォルニアの先住民の人たちは、ウニの黄色いたまごのかたまり(卵巣)を生で食べていました。カリフォルニアでは、食べるのにいちばんいい季節は、生殖巣がすっかり育つ9月から10月です。とるときのストレスで産卵してしまうことがあり、そうすると質が落ちます。

2018年から、ボランティアのダイバーたちがケルプを守るためにハンマーでアメリカムラサキウニをくだいていましたが、この種はもともとすんでいる生き物で外来種ではないので、地元の法律でやめさせられました。地元のある会社は、需要を生み出そうと、生殖巣を大きく育てるウニの養殖をためしました。

おもしろ豆知識

  • 5本の歯がある口は「アリストテレスのちょうちん」と呼ばれます。
  • 食べ物をかむ器官は「アリストテレスのちょうちん」とよばれます。
  • 最大70年生きることがあります。
  • ゲノムが読みとられた最初の棘皮動物です。
  • 管足(かんそく)のおかげで、どの方向にも歩けます。

地球儀では

このおもちゃのモデルは、太平洋岸の岩の海底にいるアメリカムラサキウニを表しています。

似ている仲間

参考資料

更新: 2026-10-14