ナマコ
Sea cucumber

キュウリのような形ですが、ヒトデやウニの仲間の棘皮動物です。海底の砂や有機物を食べて、きれいな砂を出すことで海底をそうじします。危険を感じると体の内臓を放出して逃げ、あとで再生させる種もいます。
3D地球儀で見る →ひと目でわかる
- 分類
- ヒトデ・ウニ
- すむ環境
- 海岸, サンゴ礁, 深海
すぐわかる答え
ナマコはどこにすんでいますか?
太平洋・大西洋・インド洋・北極海・南極海の海岸・サンゴ礁・深海にすんでいます。
ナマコは、ナマコ綱(ホロトゥロイデア)の棘皮動物で、ヒトデやウニと同じ大きなグループの仲間です。世界じゅうの海の底にすんでいて、約1,786種が知られ、アジア太平洋地域にいちばん多くいます。皮ふは革のようで、体は細長く、英語の名前「シー・キューカンバー(海のキュウリ)」は、キュウリの実ににていることから来ています。
ほとんどは長さ10〜30センチメートルですが、数ミリメートルしかないものもいて、シナプタ・マクラタは3メートルをこえることがあります。片方のはしに触手にかこまれた口があり、反対のはしにおしりの穴があります。多くの国で人びとが食べていて、干したものは「トレパン」「なまこ」「ベシュ・ド・メール」とよばれ、アジアの料理でごちそうです。海の中では、生きものの死がいなどを食べる「デトリタス食者」として、栄養をめぐらせる手助けをしています。
ふしぎな体
ナマコは、ひと目見ただけではほかの棘皮動物ににていません。体はつつの形で、見える骨格はありませんが、皮ふの中には組織でつながった小さなかたいかけらがあります。体のかべには、自由にゆるめたりかたくしたりできる「キャッチコラーゲン」があります。ほとんどのナマコには5列の管足(小さな足)があり、形はほとんど丸い「シーアップル」からヘビのような形までいろいろです。
ほとんどの種類は、3列の管足がある「三歩帯(トリビウム)」という片側を下にして休み、上側は「二歩帯(ビビウム)」とよばれます。深海の種類の中には、骨格がほとんどないものもいます。
身を守るわざ
ナマコには毒、とくに「ホロツリン」がふくまれていて、ほとんどの敵を近づけません。サンゴ礁の種類の中には、「キュビエ器官」というねばねばした糸を出して敵をからめるものがいて、おどろくと体のかべのさけ目から内臓の一部をおし出すことがあり、これを「内臓放出」といいます。
水があたたかくなりすぎると、温帯の海の種類の中には「夏眠」という夏のねむりのような状態になるものがいます。大きなヤツシロガイの仲間など、ナマコをとくに食べる少数の敵は、それでもナマコをまひさせて飲みこむことができます。
深海でのくらし
ナマコは深い海の底によくいて、そこにいる動物の重さのほとんどをしめることもよくあります。8,900メートルより深いところでは、大きめの動物の重さの90パーセントがナマコです。「ミリオトロクス・ブルーニ」という種類は、10,687メートルの深さでも見つかっています。
深海のグループの中には、体の重さが水とほとんど同じで、1,000メートルもとび上がってから、ゆっくりただよって下りてくるものもいます。ほとんどはプランクトンやくさりかけたものを食べ、触手で底をさぐって食べます。南太平洋では、1平方メートルに40ぴきもいるこみ合った群れが、たくさんの海底のどろを処理しています。
おもしろ豆知識
- ナマコの中には、内臓を外にふき出して身を守るものがいて、内臓はあとでまたはえてきます。
- ナマコはおしりのほうで呼吸します。
- ねばねばした糸を出して敵をつかまえるものもいます。
- ヒトデやウニの親せきです。
- ニュージーランドのフィヨルドにすむイチゴナマコは、1平方メートルに1,000ぴきにもなります。
地球儀では
このおもちゃのモデルは、海の底にいるナマコを表しています。ナマコは海の静かなそうじ係のひとつです。
似ている仲間
参考資料
更新: 2026-10-14




