ミナミセミクジラ
Southern right whale

南半球の冷たい海に暮らす大型のクジラで、背びれがなく頭に白い突起(コールシティ)があるのが目印です。体長は約15〜17mで、口が大きく湾曲しています。捕鯨で激減しましたが回復しつつあります。
3D地球儀で見る →ひと目でわかる
- 分類
- 哺乳類
- 食べ物
- ろ過して食べる
- 体重
- 約40,000 kg
- 体長
- 約15 m
- 保全状況
- 低懸念 (IUCN LC)
- すむ環境
- 海岸, 外洋
すぐわかる答え
ミナミセミクジラはどこにすんでいますか?
南極海・大西洋・太平洋・インド洋の海岸・外洋にすんでいます。
ミナミセミクジラはどのくらいの大きさですか?
大きくなると15 m、40,000 kgほどになります。
ミナミセミクジラは何を食べますか?
食べ物:ろ過して食べる。
ミナミセミクジラは絶滅の危機にありますか?
IUCNレッドリストでは「低懸念」(LC)です。
ミナミセミクジラ(学名エウバラエナ・アウストラリス)は、南半球全体の、だいたい南緯20〜60度の海にすむ大きなヒゲクジラです。北の親せきと同じく、背びれのない広い背中、長く弓なりの口、「カロシティ(こぶ)」とよばれる頭の白いでっぱりがあります。皮ふはとてもこい灰色か黒です。何百年ものあいだ絶滅寸前までとられ、今は守られています。
おとなのメスは長さ約15メートル、体重は47トンにもなり、いちばん大きな記録は17〜18メートル、80トンです。上あごの両側に、長さ約3メートルの細いくじらひげが200〜270まいあります。世界全体の数は2009年に約13,600頭と見積もられ、1年に約7パーセントずつふえています。2017年にIUCNは「低懸念」にしました。
カロシティとしっぽのセーリング
頭のざらざらしたこぶが白く見えるのは、「クジラジラミ」という生きものの大きな群れにおおわれているからです。そのもようはクジラごとにちがいます。科学者たちは、カロシティは身を守ったり、見分けたり、子作りしたりするのに役立つと考えていますが、その目的ははっきりしていません。
ミナミセミクジラは水面でよく活動し、船に好奇心を持ちます。この種だけに見られる「テール・セーリング」というわざがあり、クジラが尾びれを空中に持ち上げて風を受け、しばらくその場にとどまります。遊びのようで、アルゼンチンや南アフリカの沖でいちばんよく見られます。
出産の場所と子ども
毎年クジラたちは移動します。夏はよく南極の近くのつめたい南極海で動物プランクトンやオキアミを食べ、冬は子どもを産むために、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、南アフリカ、ニュージーランドの沿岸の海へ北上します。メスは同じ出産の場所へ、ふつう3年ごとにもどってきて、子どもは6月から11月に生まれます。
子どもは1年間おなかの中で育ったあと、体重約1トン、長さ4〜6メートルで生まれ、最初の1年は母親といっしょにいて、長さが2倍になります。オーストラリアでは、クジラたちはヘッド・オブ・ザ・バイトをこのみます。そこではくだける波が声をかき消して、知られているただひとつの敵であるシャチから子どもを守ってくれるのかもしれません。
かられて、そして守られて
ミナミセミクジラは捕鯨のおもな標的で、18世紀から20世紀にかけて何万頭も殺されました。だからこそ、英語で「ライト・ホエール(かるのにちょうどいいクジラ)」とよばれたのです。1800年から1850年にはオーストラリアやニュージーランドでさかんにとられ、20世紀の産業的な捕鯨でさらに多くがとられました。
国際的な保護は1937年に始まりましたが、ソ連による違法な捕鯨は1970年代まで続きました。今はホエールウォッチングが人気ですが、船とのしょうとつ、漁の道具にからまること、汚染は今も危険です。2024年の研究では、寿命の中央値は約73年で、130年以上生きるものもいることがわかりました。
おもしろ豆知識
- 頭にあるざらざらした白っぽい部分は「カロシティ」と呼ばれ、その模様はクジラごとにちがいます。
- カロシティのもようは、クジラごとにちがいます。
- しっぽを帆のように使うことがあります。
- 背びれがありません。
- かるのにちょうどいいクジラだったので、英語で「ライト・ホエール」とよばれました。
地球儀では
このおもちゃのモデルは、アルゼンチン沖の南西大西洋にいるミナミセミクジラを表しています。
クイズタイム
ミナミセミクジラとマーラ、重いのはどっち?
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答え:ミナミセミクジラ(40,000 kg 対 12 kg) マーラ →
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参考資料
更新: 2026-10-14





