ヨーロッパウナギ
European eel

ヨーロッパウナギは、オリーブ色の細長い体で、背・尾・腹のひれがひと続きになった魚です。川や湖で育ち、約5,000km離れたサルガッソー海へ産卵に向かうと考えられています。
3D地球儀で見る →ひと目でわかる
- 分類
- 魚類
- 食べ物
- 肉食
- 体長
- 約0.7 m
- 保全状況
- 絶滅危惧IA類 (IUCN CR)
- すむ環境
- 川・湖, 海岸, 外洋
すぐわかる答え
ヨーロッパウナギはどこにすんでいますか?
大西洋の川・湖・海岸・外洋にすんでいます。
ヨーロッパウナギはどのくらいの大きさですか?
大きくなると0.7 mほどになります。
ヨーロッパウナギは何を食べますか?
食べ物:肉食。
ヨーロッパウナギは絶滅の危機にありますか?
IUCNレッドリストでは「絶滅危惧IA類」(CR)です。
ヨーロッパウナギは、ヘビのような形の魚で、自然界でいちばんふしぎな一生を送る生き物のひとつです。何千年ものあいだ、ウナギがどこから来るのかだれも知らず、野生で卵を産むところは今もまだ見られたことがありません。サルガッソー海で卵を産むと考えられていて、そのあと子どもたちは大西洋を北へただよって、ヨーロッパや北アフリカの海岸や川にたどりつきます。一生の5つの段階は、昔は別々の種だと思われていました。
その段階とは、木の葉の形をした幼生(レプトセファルス)、シラスウナギ、クロコ、黄ウナギ、銀ウナギです。黄ウナギの段階のおとなは、ふつう長さ45〜65cmで、1mをこえることはめったにありませんが、1.33mになるものもいます。野生では約15〜20年生きます。ヨーロッパウナギは「深刻な危機」にある絶滅危惧種です。ヨーロッパにやってくる子どものウナギの数は、1970年代から約90%、もしかすると98%もへったと考えられています。
とても長い旅
サルガッソー海で生まれたあと、子どものウナギは大西洋を北へ、海岸やそこに流れこむ川へと広がっていきます。水面から約700mの深さまでくらしています。ウナギは一生のほとんどを、川の水や海岸近くの水の中で、おもに夜に食べ物をさがしてすごし、においで食べ物を見つけます。えものは、ミミズのような虫、魚、巻き貝、ザリガニです。水草の中や、岩のつつ形のすき間や、どろの中にかくれます。サギ、ウ、カワカマス、もっと大きなウナギに食べられます。
どうしていなくなっているの?
原因には、とりすぎ、「アンギリコラ・クラッスス」という寄生虫、移動をさまたげる水力発電のダムのような障害物があります。80年のあいだに、大きなダムのある川では、ダムのない川にくらべて、ほぼ2倍のウナギがいなくなりました。メキシコ湾流のような海流の自然な変化も関係しているかもしれず、PCBという化学物質による汚染も関わっているかもしれません。ウナギはワシントン条約(CITES)の付属書IIにのっていて、TRAFFICという計画が、ウナギの取り引きを追跡できて法律にそったものにするために活動しています。
ウナギを育てる挑戦
科学者たちは何年も、ウナギを人の手で卵からふやそうとしてきました。1997年、オランダのチームが、サルガッソー海までの6,500kmの旅をまねする「泳ぐ機械」をつくりました。2006年、デンマークのDTUアクアが、淡水と海水とホルモンを使ってふやすことに成功し、幼生は4.5日生きました。2007年までには12日生きるようになりました。サルガッソー海での研究から、幼生はいろいろなプランクトン、とくに小さなクラゲを食べていると考えられています。いちばん長生きしたウナギの記録は、スウェーデンの「ブランテヴィクのウナギ」で、井戸の中で155年生きたといわれています。
おもしろ豆知識
- ヨーロッパウナギはサルガッソー海で生まれ、幼生のときに何千kmも流されてヨーロッパにやって来ると考えられています。
- 野生で卵を産むところは、一度も見られたことがありません。
- スウェーデンの井戸にいたウナギは、155年生きたといわれています。
- サルガッソー海で生まれ、幼生のときにヨーロッパまで旅すると考えられています。
- 一生の5つの段階は、昔は別々の種だと思われていました。
地球儀では
模型では、カードのとおり、ヘビのような長いウナギが見られます。長い体と、背中とおなかにそってのびるひれに注目してみましょう。
クイズタイム
ヨーロッパウナギとハナオコゼ、長いのはどっち?
答えを見る
答え:ヨーロッパウナギ(0.7 m 対 0.15 m) ハナオコゼ →
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参考資料
更新: 2026-10-14





